第23回 浜松医科大学 同窓会 松門会 学術奨励賞 受賞者に伺いました。

大 村 威 夫  (医学科第17期生)

(本学整形外科 助教)

【受賞論文】
Robust axonal regeneration occurs in the injured CAST/Ei mouse CNS. (Neuron 86:1215-1227, 2015)


Q1. 受賞の喜びをお聞かせください。
   行ってきた研究内容を理解、評価頂いたことに対して、率直に嬉しく思います。また今後研究を発展させなければ、という責任を感じます。
Q2. いつ頃からどのようなきっかけで今回のテーマに取り組まれたのでしょうか。
    2008年4月、留学をきっかけに、このテーマに取り組みました。そもそも神経再生に関する基礎研究を思い立ったのは、 臨床で抹消神経の治療を行う中、臨床での治療に限界を感じ、breakthrough を見つけたかったからです。
Q3.今回の研究でご苦労された点を教えてください。
   苦労はあまり記憶にありません。同じ Harvard 内のラボ、および UCLA など数多くのラボと共同研究ができ、とにかく楽しくて仕方がなかったです。 最大に苦労は論文を cell に投稿した際、Reviewer の意見が割れ、結局 reject され、その後 editor に食い下がりましたが、結果ダメだったことです。
Q4.近況をお聞かせください。
   現在浜松医科大学整形外科で働き、臨床では手外科、末梢神経の治療に当たっています。 基礎実験では大学院生と共に、神経再生に関する研究を続けています。現在でも恩師である Clifford Woolf 教授とは交流を持たせていただき、 毎年お会いさせていただいでいます。
Q5.今後の課題についてお聞かせください。
    今後は本研究で着目した Activin の下流に位置する smad signaling に着目し、神経再生の促進に力を注ぎたいです。 また最終的には臨床に還元することが夢であり、目標です。
Q6.今後の同窓会に望むことをお聞かせください。
   若手医師に対する研究、留学支援。優れた人材に対して松門会 Scholarship などがあれば魅力的だと思います。

この度は学術奨励賞の受賞おめでとうございます。今後のさらなるご活躍を期待しております。